マイペースガール (加筆修正＆おまけ追加中)

あ、もう外暗いな




はやく帰んねえとおふくろがうるせえからな…







玄関に行くと






「…あこ？」






「あ、拓斗やっときたぁ〜！」







「な、なんで…？」





さっき俺が先輩と話してくるって言ったら




『分かった！じゃあまた明日ね〜』





まだ付き合ってるわけでもないし、信じてくれてるわけだろうけど…




ちょっとアッサリしすぎじゃねえか？




ま、そこがあこか！








…なんて思ってたけど…







「あの、その…なんか早く会いたいってゆうか、待ちきれなかったってゆうか…きゃっ！」






ーぎゅう




やっぱこのサイズが安心するな




「はぁ…なんでいつも俺のツボにはまるようなことすっかな…」





「え？わ、笑わせるつもりないんだけど？て、ていうかここ学校…」





ーぎゅうぅ〜





「ちょ…く、苦し……」





「お、ああごめん！」







「…あ、あのそれで…？」




「ん？ああ、ちゃんとケリつけてきたから安心しろ。そもそもあの人、俺のこと好きじゃなかったし」





「へっ⁉…そ、そうなの⁉」






「ああ…心配かけて、ごめんな？

だから、ちゃんと言わせて？




俺は…あこが好きです。

付き合ってください。」







「…っ……はいっ‼」






今度こそ…やっと俺のものになった…




もう絶対…

絶対、離さねぇ！