俺のもんだろ


「ねぇ、悠雅?あたしのこと、おぼえてるよね?」




忘れもしねぇよ。




こんな偽物な笑顔。





俺の、元カノ。





「あぁ」




「冷たいのは、相変わらずね」




「お前も、その偽物の笑顔は変わってねぇな。」





「初めは見破れてなかったのよね」




…思い出したくもない。




「岡野美夜ちゃんは、見抜いてるみたいよ?あたしの裏。」




…そうなのか?




「用がないなら、俺は帰る」



そういって、屋上を出ていこうとすると…




「岡野忠治(オカノタダハル)」





「っ………!」





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