恋の華が舞う季節
「はい……」


樹がまたハンカチを渡す。


「あり……がっ」



言葉にならない。


どうして
どうして


こんなにも、辛いんだろう。



「俺なら早瀬を傷つけない」


「え?」


「今、こんな時に言うなんて卑怯かも知れないけど……。

 好き……だよ。
 俺を――“1人の男”として、そういう対象に見てくれないか?!」



――?!



恋の歯車が――


激しく動き出す。
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