冷たい彼

キョー姉ちゃん 杏子さんとの再会


皇雅side

沙彩の母親に杏子の電話番号を教えてもらった。
このボタンさえ押せば繋がる…それが押せずと惑っている。

「さっさとしろよ」
「おいっ!蓮!」

ポチ、蓮は普通にボタンを押しかかってしまった。

「後戻りはできねぇぞ、どっちが本命か…決めろよな。おまえが杏子を選ぶなら…沙彩は俺がもらう」

それだけ言うと蓮はバイクをとばしてどこかに行った。

『もしもし、誰?』

「……」

『イタズラなら切るけど?』

「杏子…か?」

『…こ、うが?どうして…!?』

「杏子に、話があんだよ」

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