冷たい彼

「あぁ」
小さな手でピンクの箱から指輪を取って俺の指にはめた。
そして…満面の笑みで笑うんだ。

俺があいつ以外の女に惚れるなんてありえねぇ…そう思ってた。
あいつが消えて女遊びばっかしてたと気にあいつにそっくりなこいつを見つけた。

でもこいつは…沙彩はあいつとは違いすぎた。

あいつは俺より年上で
何を計算してやってるかわかんなかった。
俺よりも経験が多くて大人で…。

でも、沙彩はあいつと真反対で…
学年的には俺と同い年なはずなのに

俺よりもガキで…純情で…。

何もかも周りを見ずに素で突っ走る。
経験なんかほとんどなさそうで…無邪気な笑顔と鈍感さがトレードマークだった。

< 98 / 337 >

この作品をシェア

pagetop