続*クールな彼と恋愛中
「だって、何か2人ってバカップルみたいだし。頑張っても無駄かな、って思って。無駄な事はしたくないんだよね、俺」
「へ......?」
美園も驚いている。
...何かいろいろと失礼だな。こいつ。
『バカップル』とか『無駄』とか......。
「美園ちゃん可愛いなーって思ったから近づいたんだけど...彼氏いるなら別にいいや。他の子探そー」
そう言って、一ノ瀬は帰っていった。
呆然と立ち尽くす俺達。
「何か...解決......?」
「あぁ。軽い男だな、あいつ」
いつか女に刺されるぞ。
可愛いから近づくって、軽すぎ。
そういう男も少なくはないんだけど......。
「と、とりあえず良かったですね......」
「良くない」
俺はそう言うと、美園に顔を近づけた。
「まず、お前は危機感がなさすぎる。無防備、鈍感。いつ男に襲われてもおかしくないんだからな」
「は、はいぃっ.........」
美園は少し涙目になりながら、顔を赤くしている。
ほら...、すぐそういう顔する。