ウソつき恋愛<番外編追加>
第3章
真実とニセモノの好き
あたしの前を祥が通り過ぎる。
不思議と祥のことを深く考えることはなくなった。
それだけで、あたしは進歩したと思う。
きっとこのまま、祥のことを忘れて、他の人を好きになって、また別の恋愛をするのかな。
相変わらず、祥とすれちがうことは多いけど、そこまで辛く感じなくなった。
きっと、あたしの気持ちはその程度だったんだな。
あたしは、今日も祥のクラスの前を通りすぎて歩いていく。
でも、今日は違った。