ウソつき恋愛<番外編追加>
第4章
つきまとう好き
「ふぁ〜、眠い」
これで今日十回目のあくび。
「麻結、授業中寝ないでね。行ってらっしゃーい」
「行ってきまーす」
お母さんはいつものように玄関であたしを見送った。
本当に寝ちゃったらどうしよう。
先生の授業って長いしなぁ。
ってか、ちゃんと眠れなかったのは祥のせいだもん。
祥が変なこと言うから。
あたしは悪くない。
今日は嫌でも祥と会うだろうなぁ。
あたしはため息をついて学校の中に入った。