ウソつき恋愛<番外編追加>
本当は大丈夫じゃなかった。

風邪は治ったはずなのに、胸が苦しい。

祥の前にいるのに、うまく笑えない。

「やっぱり、二人って付き合ってるの?」

二人の様子を見れば、あたしじゃなくてもそう思うだろう。

「ただの幼なじみって言っただろ?」

あたしには、ただの幼なじみには見えなかった。

「だって、さっき好きって言った」

「だから、それは幼なじみとして……」

幼なじみとして?

まるで恋人みたいだった。

普通、幼なじみって好き好き言い合う?

実際はそうなのかもしれない。

でも、あたしにはそれが許せなかった。

胸の中にモヤモヤとしたものがわだかまる。

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