あの日、あの夜、プールサイドで


その日、寧々が帰った後
俺は速攻、静枝さんに今日のコトを報告した。


“寧々が父親とも一緒に暮らしてるかもしれない”


そう言った瞬間、静枝さんは絶句した。




そして真っ青な顔をしたまま


「真相を確かめましょう。
明日、寧々ちゃんのお母さまの担当をしてらっしゃる保護司の方に聞いてみます。」


そう俺に約束してくれたんだ。






どうか俺の勘違いでありますように。
どうか寧々が父親と暮らしていませんように。




その俺の必死の願いは……


「光太郎。」


「…なに?」


「寧々ちゃんのコトですが…
今現在はお父様も一緒に暮らしている、というコトで間違いはないそうです……。」


静枝さんのその一言によってあっけなく砕け散る。



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