ツラの皮




頭を抱えた私はスカートなのも忘れてその場にしゃがみこんだ。




「おい。」





頭に落ちてきた無感情な声に、ユルユルと顔を上げると、タバコを咥えた高遠が声同様の無表情で私を見下ろしていた。




「……何よ。アンタまだいたの?」



「どこだ、場所。」



「………は?」




寝ぼけてんのか、コイツは。

コンパ会場の前だけど?



言ったつもりはないけど読んだように高遠が頭を叩いた。




「いったーい!何すんのよっ!」



「アホがっ、寝てもないうちから寝言なんざほざくんじゃねぇよ!どこに呼び出されたんだっての。……俺が一緒に行ってやる。」






「…………は?」


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