ツラの皮




「あのなー。ここで見捨てて、明日オマエが川なんぞでプカプカ浮いてることにでもなったら夢見がワルイだろーが。分かったらグズグズしてないでとっとと案内しろ。ブスの上にグズじゃ掬いようもねぇ。」



なんだと?

本当に一々余計なことを言う男だ。





むっとして立ち上がった私は




「精々泣かされないように気をつけることね!」




と助けてもらった身分としては到底思えない台詞を吐いて、先頭を歩き出した。





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