ツラの皮






ダメだ。

家に着いたら一眠りして考えよう。




黄色く見える太陽を浴びながらヨロヨロと家まで来て、私は足を止めた。







路上には聡クンの車があって、聡クンが私の姿を見つけて駆け寄ってきた。


…うそ。

私の態度の所為で聡クンに気を使わせちゃった?





考え無しの自分の態度を思い返し顔を強張らせると、誤解をしたらしい聡クンは慌てて手を振った。





「あ、ちゃんと家に帰ったよ。家に上がりこんで一晩過ごしたって事はないから。」





う゛……


よそ様の家に上がりこんで一晩過ごしたふしだらな娘としては耳が痛いデス。






それより、オメデトウってちゃんと言わなきゃ。







拳を固めて顔を挙げたタイミングで聡クンに台詞を奪われた。



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