ツラの皮




マサカと思って出てみれば案の定高遠で。





くっ、今日もムカツクほどキマッてるわね、コイツは!




細身の黒のジーンズにさくっと着たサマーセーター、とカジュアルなくせに格好良さを際立たせるみたいに完璧。




高遠は傍若無人に私を上から下まで眺めて「ま、いいんじゃねーの」と一応及第点らしき言葉をのたまった。



くぅ、綿密に計算し尽くしたのに。


確かに高遠に負けるけど。







「親は」



「珍しく休みみたいだけど、昨日遅くてまだ寝てるわよ。」



「ふうん。ま、起こしてまで挨拶してくこともないか。行くぞ。」






はぁ………?


挨拶って、何の。






まさか『今日一日お嬢さんを奴隷として扱き使わせて頂きます』ってんじゃないわよね。






さすがに泣くわ。


< 77 / 403 >

この作品をシェア

pagetop