蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—


「あ、大丈夫です。私は……」
「遠慮しないでもいいからさ。
ほら、こないだの飲み会に課長誘ってくれたお礼に合コンセッティングするよ。
男三人用意するから、吉野も友達ふたり連れて……」
「――吉野は彼氏いるから無理だろ」

急に聞こえてきた声に振り向くと、資料を片手に持った課長の姿があって驚く。

「え、吉野彼氏いるの?」
「あ……はい」
「へー、カッコいいの?」
「……はい」

課長の目の前でこんな会話するとか本当は恥ずかしくて堪らないけど、素直に白状する。
ちらっと課長を見ると、嬉しそうに微笑まれてしまった。

「だから、そういう会があったとしてもメンバーから外してやってくれな」
「分かりましたっ。任せてください! 課長って部下思いで優しいんですね」
「いや、俺も彼女が例え付き合いでも他の男と飲んでたりするの許せない性質だから。
……どうかしたか?」



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