愛しい世界は君がいるから
「ねぇ」
「何っ?」
声・・・裏返った。
最悪もーやだ。何やってんの。
「輝と萌々ちゃんってさ」
「うん?」
何だろう、いきなり。
「ただの幼馴染?」
「えっ」
ただの幼馴染?・・・違う。
何年も一緒にいるんだよ。
家族も同然だよ。
「違うよ」
「・・・てことは輝を好きなの?」
「え?もちろん、大好きだよ」
「そっか・・・」
「?」
なんでだろう、多田君が悲しそう
さっきの輝みたいだ。
もしかして多田君も?