たとえ愛なんてなかったとしても
言い合いになることはあっても、ミヒに感謝してるなんて言われたのは初めて。

こうもしおらしいと逆に気持ち悪い気もするけど......。



「私も同じよ。感謝してる部分もあるわ」


「私たち......知り合って何年も立つのに、顔を合わせれば言い合いばかりでまともに話したこともなかったよね。

今からでもやり直せないかな。
普通の女友達みたいに買い物に行ったり、話したり。

それでも好きになれないかもしれないけど、もっとキャシーのこと知りたい」


「アンタと買い物?
......悪くはないわね、別にいいよ」



今までミヒが毎度毎度突っかかってきたから、それに私は応戦してただけ。

相手から嫌われて、その相手のことを好きになれるわけがない。

性格でムカつく部分もあるけど、それでもこうも下手に出てきてるなら、特に拒否する必要もない気がした。

それでダメだったら、それまでのこと。
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