たとえ愛なんてなかったとしても
「なに......してるの?
こんなところで」
仕事が終わって、部屋で一息ついた後。
借りた本を返そうと、キャシーの部屋に行くと、部屋の前でばったり俊輔さんに会った。
「あー......ちょっと、仕事のことで相談があって」
「ふーん、仕事の相談ねぇ。
キスマークつけて、何の相談なんだか」
目を泳がせる俊輔さんが明らかに怪しかったので、カマをかけてみると。
すごい速さで、手で首もとを隠した。
やっぱりね......。
「ついてないわよ。
キャシーだって一応プロなんだから、撮影に響くようなことするわけないでしょ」
いくら男にだらしないとはいっても、キャシーもプロ。
明日もテレビの収録があるのに、撮影に影響が出ることをするほど馬鹿な女じゃない。
「だけど。心当たりがあるようなことしてたんだ」
私と目を合わせない俊輔さんを厳しい口調で尋問する。
すぐにキャシーの部屋に乗り込んでやりたいくらいに、しだいに感情が高ぶっていく。
こんなところで」
仕事が終わって、部屋で一息ついた後。
借りた本を返そうと、キャシーの部屋に行くと、部屋の前でばったり俊輔さんに会った。
「あー......ちょっと、仕事のことで相談があって」
「ふーん、仕事の相談ねぇ。
キスマークつけて、何の相談なんだか」
目を泳がせる俊輔さんが明らかに怪しかったので、カマをかけてみると。
すごい速さで、手で首もとを隠した。
やっぱりね......。
「ついてないわよ。
キャシーだって一応プロなんだから、撮影に響くようなことするわけないでしょ」
いくら男にだらしないとはいっても、キャシーもプロ。
明日もテレビの収録があるのに、撮影に影響が出ることをするほど馬鹿な女じゃない。
「だけど。心当たりがあるようなことしてたんだ」
私と目を合わせない俊輔さんを厳しい口調で尋問する。
すぐにキャシーの部屋に乗り込んでやりたいくらいに、しだいに感情が高ぶっていく。