シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜

別れの時

―――電話の後―――



美優は、


翔に『別れよう』と告げられ、


ショックでしゃがみこんでいる間、


出会った時から、


高校卒業までの楽しい思い出を


思い返していた…。



思い出せば、思い出すほど、


切なくて、胸が痛い…


涙が止まらない……。


ホントに楽しい思い出ばかり、、


あんなに愛し合ってたのに――。


涙が止まらない………。


(…いつも優しく笑いかけてくれたじゃん…。ねぇ…また笑ってよ…。いつもみたいに……。)


だけどもうその願いは叶う事はない、、



私達は、


別れたのだから――。


その夜、涙が止まる事はなかった…。
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