「浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件2」
2◆罪の代償

side 優



「優ちゃん?どうしたのそんな顔して。」


隣から聞こえてきた高い声に、フリーズしていた思考を再開させる。


「いや…。」


彼女…実和子の方へ顔を向けると、チャームポイントであろう二重の大きな瞳がゆらゆらと揺れていた。


絹糸のような艶やかな黒髪に、透き通った白い肌。

『大和撫子』そんな言葉がぴったりな彼女は、俺の幼なじみであり、幼い頃に決められた許嫁(いいなづけ)でもある。
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