Second Secret
先生だって、今までそういうことを言わなかったのに。

だから急にそういうことを言われると、少しだけなら大丈夫だろうと、自分に甘くなってしまう。


でも今はまだ、前作の出版が少し前におわって、ようやく次作のプロットを考えてる段階だし。

次の会議までにはまだ時間があるから、それまでに大まかなものができていればいいわけだし。

きっと大丈夫、なんて、本当に甘い。


「あ、そういえば、この間作成してたプロットなんですけど...」

「おいおい、仕事の話はやめろよ」

「じゃあ帰ったら、ちゃんと私の話聞いてくださいね」


いつも先生は、仕事上での私の話をほとんど聞き入れてくれない。

私の力不足なのかもしれないけど、でも、先生がわがままなせいもあると思ってる。
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