わがままなヤツ
『大丈夫?!』
やっと揺れがおさまり
樹希亜があたしの上から
のこうとした。
―ギュッ―
あたしは怖さのあまり
樹希亜にしがみついたまま。
1人になりたくない…。
『樹希亜…。あたし耳聞こえる。』
『マジで?』
『うん。』
『よかった…。』
『樹希亜、背中は?』
『あっ。大丈夫。
たいしたことないから。』
『ほんまに?』
あたしは樹希亜のシャツをめくって
確かめようとした。
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