蒼碧
私は、中学を卒業して以来ずっとこの生活だった。



秋月亭で降りて、いつもなら女将さんが出迎えてくれるのに、今日は父の宴会場所にいるらしく、いなかった。


なので、部屋の場所だけ聞いて、一人で向かうことにした。


ここだけ、私が見れる、感じられる外の世界。


そして、時々会うお父様のお友達のお話が、今の私の外の世界。


相変わらず、素敵な日本庭園を立ち止まって眺めていた。
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