何度でも、君にkiss。


鳴り響いたケータイのアラームで目が覚めた。


目を開けたとき、真っ先に浮かぶのは、葵への罪悪感と…あの日の葵の泣き顔だ。


…でも、しょうがなかったんだ。



とりあえず朝ごはんを食べようと下に降りる。



リビングへ行くと、母さんと新しい父さんと…俯いて黙々と箸を進める…葵がいた。



「…おはよ。」


「……おはよう。」


そんな泣きそうな顔しないでくれよ。


俺は平静を装って、空いている椅子に座った。




< 2 / 50 >

この作品をシェア

pagetop