【完】結婚させられました!?
心優がきょとんとそう言って、大倉と呼
ばれたソイツは、少し反動をつけて、塀
から離れた。
「よぉ、チビ澤部」
そして、すごくいとおしさの溢れる声と
眼差しで、そう言ったんだ。
まあ「チビじゃない!」と憤慨してる辺
り、心優はまったく気付いてないみたい
だけど。
ていうか……コイツ、文化祭のシンデレ
ラで心優にキスした……!
そう思うとどんどん怒りが募り、俺は威
嚇するようにソイツを睨んでいた。
もちろん俺の事は知らないソイツは、俺
をみるとぎょっとするだけで。
「さ、澤部……俺、あの人になんかした
っけ?」
「……ん?気にしなくていんじゃん?」
当の本人はケロッとしてるし。
心優、お前キスされたんだぞ!?わかっ
てんのかよ!