【完】結婚させられました!?




拒絶されるのが怖くて、彼女とちゃんと
向き合う事が出来ない自分にも。



行き場のない苛立ちに、押し潰されてし
まいそうだった。



うじうじと男らしくない情けない自分と
、いつの間にか彼女の心を拐ったアイツ
がウザかった。



───手遅れだなんて、思いたくないん
だよ。



想いを伝えるのが。

勇気をだすのが、手遅れだったなんて。
そんなの。



絶対に信じたくない。例えばもし、そう
だとしたって。───覆す。



彼女が俺を好きだと。愛しているんだと
。依存するくらいに溺れさせて見せる。



だってずっと好きだったんだよ。



初めて彼女、澤部心優を知ったのは、三
歳の時だった。



◆◆◆


「音夜、こちら、お母さんのお友達の子
の、心優ちゃんよ」






< 90 / 419 >

この作品をシェア

pagetop