魔法のお菓子


鹿野くんは私をジッと見て、私の耳元に口を近づけた



「今度俺にマフィン作ってよ、柚子」



「っ!?」



初めて名前で呼ばれた!



嬉しいけど、恥ずかしい…っ



「任せといて、…琳太郎くん!」



私達は目を合わせると笑いあった



これからどんな毎日かわからないけど、琳太郎くんが一緒ならきっと毎日が楽しいだろうな




「柚子、一緒に帰ろ?」




「うん!」




私達は手を繋ながら図書室を出た




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