優等生なキミの危険な誘惑
「め、迷惑なんてっ…!その…すごい、嬉しいです」
「そっか…よかったー」
彼はわたしの言葉にホッとしたような笑顔を見せて、右手をわたしに差し出してきた。
「手、繋ぎたいな」
…て、てて手繋ぎ!?
恋愛初心者のわたしには、
ハードルが高すぎますっ!
一人で赤面しながら葛藤しているわたしを見て、篠原先輩はぷっと吹き出した。
「へ…?」
「もー、可愛すぎ!」
そう言ってニコっと無邪気な笑みを見せた。
か、かか可愛い!??
さっきから篠原先輩、
心臓に悪いことばっか言いすぎ!
こんなの…
恥ずかしすぎて死にそうだよ…。