優等生なキミの危険な誘惑


「おーい、菜奈おいてくよー」


「あっ…今行くね!」





凛ちゃんの呼び声に、わたしは慌てて鞄を持ち彼女と一緒に教室を出た……。



それにしても…


今日は本当にいい日だった!




友達が一気に出来て…


彼氏様のお出迎え&手繋ぎ!




「へへっ…」


「ぅわっ…何ニヤついてんの?気持ち悪い」



「元からこんな顔なんですー」




機嫌がいい今のわたしは、凛ちゃんの毒舌なんて余裕でかわせるんだよー。



なんて心の中で勝ち誇ったように言う。





……心の中でだけ、だよ?




凛ちゃんを前にしてそんな顔するなんて、恐ろしくてできるわけがない!








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