O.L.~Maple Honey Syrup~
3回ノックをする。



「おはよう愛里」
『おはようっ、わっ』



腕を引っ張られ中へ連れ込まれた。



そして朝から熱い抱擁。



「昨日会えなかったら」



会えた事は嬉しいが、この状態は頂けない。



公私混同だ。



『離して下さい』
「嫌!絶対に嫌」



チビの私では太刀打ちできない。



「シャンプー変えた?」
『はい』
「俺、こっちが好き」



なおも続く熱い抱擁…。



『いい加減戻らないと…』
「大丈夫だって」



そのままお姫様抱っこされ接客用のソファーへ寝かされた。



モーニングキス…。



「朝一で顔を見たかったのに」
『1つ遅い電車だったんです』



先輩方の言っている人って…。まさか…。



『帰る!帰ります!』
「どうしたの?雰囲気ぶち壊し」
『帰して!』



社内1怖い人達なんだから。そんな人達に目を付けられたら…。



会社には居られない。



「帰さない。絶対に…」



更に深く熱いキスを落とされる。私の抵抗なんて片手で抑えられた。



「そこの所は上手くやってるから…」



妖艶な笑みを見せ私を抱きしめた。
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