あたしの好きな人は二重人格!?
やっぱり帰ろう…。
そう思って、ドアから離れようとした時…

足元がふらついてしまい…


―――ガタッ。


ヤバっ!!

「かな…で?なんでここに…」

「ご、ごめんね。すぐ帰るから…。あと…あたしのこと好きじゃないなら別れてもいいんだよ…。だから…別れよう?」

「は…?何言ってんだ?なんで別れなきゃなんねぇんだよ!」

「だって!付き合って1ヶ月も経ってるのにデートも…一緒に帰ったりもしなかったじゃん!あたしのこと好きじゃないのに付き合ったんじゃないの?からかいがいがあるからって…」

「奏、あのさ…それには理由が…」

「言い訳なんて聞きたくない!好きじゃないのは確かなんだもんね!あたし一人で浮かれてて馬鹿みたい!もう、あたしに関わらないで!」
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