キミじゃなきゃ。




『あんな…別に聞かんでもええんやけど…あ、でも聞いてほしいねんけど……』


「何それ、」


もごもご言う隼人に思わず笑ってしまう。


『あんな…?』


「うん…?」


ひょこっとクッションから顔を上げる隼人。


『……好きやねん』


「え…」


『別れて初めて気づいてん。俺には花梨しかありえへん。せやから……』


全身から力が抜けていくのがわかる。





< 21 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop