悪魔の彼に目を付けかれた私 高校篇


ん?
ドキドキする?




私は何を言っているんだ。




ドキドキ?
それは恋をしたときに……言う……言葉……。




……恋ーっ!?




私が!?




常盤君に!?




ないない、やめてよ!




「ゆ、優ちゃん?」




「へ?」




「大丈夫?
さっきから一人でごにょごにょ言ってるみたいだけど……。」




「え、あ、大丈夫です!
全然大丈夫です!」




大丈夫。
このドキドキはただ単に男子に腕を掴まれたからのドキドキで常盤君にドキドキしたわけじゃない。




そうよ!
そのはず!




「私達も体育館に戻ろうか。」




「はい!」




この気持ちに気づくのはまだ先の方。



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