俺が彼女を抱けない理由
「今から呼べよ」
「沙希ちゃんにはもう彼氏がいま〜す」
「お前本物のバカだな。。。」
アルコールが完全に回った俺たちはそれからも昔話をして笑いながら泣いた。
瞬は誰よりも俺の事を分かっていてくれた。
「あっ瞬のおばちゃん元気?」
「相変わらず元気だよ。笑」
「そっか。よかった。俺にとってもお母さんみたいなもんだからな。」
「お前はあれから会ってないの?」
「会ってない」
「電話はあったけど、俺の心配よりお金の心配してたよ」
「・・・そっか」
「もうすぐ三浦の二回忌だな。。。お前の誕生日も近いしまた集まろうぜ。」
「そうだな」
その後のことはよく憶えてない。
気がついた時には自分のベッドの上だった。
頭痛ぁ。。。
冷蔵庫に水を取りに行った俺は携帯を確認する。
メールなし。
着信もなし。
俺は一体何を期待しているんだろう。