幽霊部員。
咲子さんの譜面台とスペースを用意。

あとは曲を決めたら、

咲子さんの分の担当を決めよう。

パーカッションはドラム、

木琴や、大太鼓、タンバリン、

いわば、吹奏楽の

リズムや盛り上げを担当している。

「ぶちょー、

 これ誰のスペース?」

咲子さんが見えない後輩が聞く、

「幽霊部員。」

「え?」

幽霊部員とはめったに来ない部員のことをいう。

が・・・・

ここでは本当の幽霊である。

が・・・

みんなは知らない。

というか見えない。

「そうですか~。」

後輩は疑うこともなく、

そのスペースから目を外す。

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