ベストマリアージュ
……た……み……たま……み……
ん……なんか聞こえた?
夢かな?夢だよね?まだ眠い……
「おい、珠美!起きろ!」
「ひゃっ!」
夢じゃなかった。現実だ!
ビックリして目をパチッと開けると、思いの外近くにさとしの顔があって飛び退いた。
「さとし!どうして……」
ベッドの端の方に体を寄せてそう叫ぶと、さとしは不機嫌そうな顔で私を睨んでる。
あれ?なんかおかしくない?
不機嫌になっていいのは確か私の方だったはずだよね?
「お前、寝てんじゃねぇよ!
電話しても出ないし、メールしても返ってこないし、心配すんだろうが!」
は?なんで私が怒られてんの?
寝起きで頭が回らないせいもあって、私はぽかんとさとしの顔を見つめた。
ていうか、今何時?
チラリと腕時計に目をやると、11時40分を過ぎたところだ。
すごく寝た気がしたけど、まだ40分しか経ってなかったんだな……
ぼんやりそんなことを思っていたら、わざとらしいくらいのため息が聞こえてきた。
「はあぁぁ……まじで間に合わないかと思った」