ベストマリアージュ
最初は大地のために始めたダイエットが、今ではさとしを見返すためになっているのだから笑える。


今に見てなさい!私だってその気になれば絶対きれいになれるんだから!


すっかりさとしに対しての意地みたいなものになっていた。


目標体重まであと二キロ弱。


前みたいに顔色が悪くなりそうな痩せかたではなく、健康的に痩せるのが理想だ。


悔しいけれど、さとしのおかげでそれに気づかされたのかもしれない。



あれから、さとしは仕事が忙しいらしく、しばらく顔を合わせていない。


まだ子供だとばかり思っていたあのさとしが、すっかり大人の男になっていたこともショックだった。


不覚にもあいつに触れられて胸が高なったのを思い出して、頬が熱くなる。


あんな風にあの子にも、少し骨ばった指先で優しく触れたんだろうか?


そんなことを想像してしまう自分が嫌になる。


きっとさとしの言う通り、欲求不満なんだと自覚した。


悔しいけど、それが現実だ。

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