ベストマリアージュ
それにこの日のために買った、上下お揃いの黒のレース。


結婚していた時には着たこともないようなセクシーなもの。


一呼吸置いてから、私はゆっくりと彼の下腹部に顔を埋めた。


それは、思ったよりも嫌じゃなくて……


愛しささえ感じさせる。


「珠美……やめっ……」


言葉ではそんな風に言いながら、体は喜んでるのがわかる。


思いきってそれを口に含むと、切なげな大地の声が漏れた。


私の口の中でそれは膨らみ吐き出すのを待ってる。


それを感じることができただけで、私も潤うのがわかった。


名残惜しそうに震えるそれから唇を離し、自ら彼に跨がる。


そしてゆっくりと腰を沈めた。


――こんなの……初めて……


でも以前とは比べ物にならない程の快感に、私はうち震える。


気がつけば、私は大地に組み敷かれ、彼の下になっていた。


我慢できないというように打ち付ける大地の顔は余裕がなくて、そしてひどく淫靡に見える。


――良かった……私で、感じてくれてる……


涙が一筋、頬を伝う。


この瞬間が幸せでたまらなかった。


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