【完】999本のバラを君に。
「いた……っ」
「男が元カノに会って思う事なんてな、古今東西探しても1つだけ。
“性欲の処理”」
翔太の言葉に、頭が真っ白になる。
「もう悠太に処女奪われてんだろ?」
今、あたしの目の前にいるのは、誰?
「記念として、俺に一回抱かれとく?」
あたしの手首を掴んでいる手が、冷たい。
……目の前の人は、本当に翔太??
「その気になったら、会いにこいよ」
そう言って、翔太は桜の木から離れていった。
翔太が見えなくなって、あたしの体の力は一気に抜け、その場にペタリと座り込んだ。