ねえちゃん
俺のねえちゃんは
社会人のクセに俺よりずっとチビで
可愛い顔してるのに恋愛が下手で
泣き虫のクセに気が強くって
飲み会に行くといっつも友達に抱えられて帰って来るような、手の掛かるねえちゃんだ。
そのクセ、いつまで経っても俺を子供扱いして
「ねえちゃんに任せときなって」
が口癖で。
―――……ねえちゃん。
誰より幸せになって欲しいひと。
「………ねえちゃん…、
…おめでとう…。
…幸せに、なれよ…」
情けない程にしゃくりあげながら言った俺に向かって微笑んだねえちゃんの顔は
今まで見たどの女の人よりも、綺麗だと思った。