ベッドから始まる恋。



「どうせ元々好きで付き合った訳じゃないし…ハルも本命、要るんでしょ?」

「は…?何の話…」



ポロ…と、零れた涙



「…もう、おしまい」



それだけ呟くと、バッグを持ってハルの家を飛び出した。



「霞ちゃん!?」





もう、おしまい

さよなら



どうせなりゆきで始まった二人

終わることも、簡単で

一度だけの夜

好きの言葉も、二度目の夜もなかったけど



(…苦しい)



こんなにも、胸が痛むくらい

好きになってた



好きに、なっていたんだ





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