ベッドから始まる恋。



「けど本当にあの人が言ってたことは気にしなくていいからね」

「うん」



頷く私に、その手はよしよしと頭をなでる。



「俺は霞ちゃんが一番可愛いと思ってるし、ちゃんと好きだってわかってるから」

「……」



何と言われようと、信じてる

そう伝えるかのような温かな手に、ふっと笑みをこぼす。



「けど相当ハルのこと好きなんだね、お姉さん」

「まぁね…それに甘やかされて育った人だからさ、気も強いしワガママだし」



呟いては苦い表情を浮かべるハルに、私はその手をそっと握った。



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