ベッドから始まる恋。



ーそして、それからしばらくが経ち



「…お…おわったぁー…」



ようやく仕事を終えた頃には、時刻は夜の9時近く。



(これで明日からはゆっくり仕事が出来る…)

ぐったりと机に伏せては、ふぅと息を吐き出す。よくよく見ればオフィスにはもう誰もおらず、奈美や碧も先に帰ったらしい。

ぐう、と小さく音を立てたお腹に私は鞄を持ち会社を出る。



(安心したらお腹空いたかも…晩ご飯、食べて行こうかな)


一杯呑みたい気分だし…と足が向かった先は、徒歩五分先のBLURRY。

昼間とは違う雰囲気のその店は、ひっそりと灯りがついて大人びた空気を漂わせている。



< 18 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop