ベッドから始まる恋。



「珍しいな、一人?」

「は、はい…あの、今日ハルは…」

「ハル?あぁ、今日熱出したらしくてさ。休み」

「熱!?」

「あぁ。何日か前に買い出し行ったと思ったらずぶ濡れで帰ってきたことがあってさ、それから何日か風邪気味で今日ついに熱が出たって」

「……」



そ、それって…確実に、この前のせいだよね…



「お見舞い、行くだろ?」

「へ!?」

「だって付き合ってるんだろ?ハルから聞いた」

「あ…いや、そうですけど…家知らないですし」

「そのくらい教えてやるよ。ちょっと待ってろ、持って行ってほしいものもあるから!」

「えっ!」



そう私の返事も待たずに、その人はバタバタと店の中へと戻って行く。



「……」



けど、仕事休むほどの熱って…



(…大丈夫、かな)


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