二面相
息子の言葉に ドキッとして、不安感に押し潰されそうになる。


私は慌てて さっき処方して貰った 精神安定剤をのんだ。


やっぱり この子には 父親の血が 流れているのだ……。



そんな当たり前のことが、私を責め立てる。



息子の思いを 叶えてやりたいと そんな考えが浮かぶ。

それが これから起こる、長い物語の始まりだった。



< 15 / 42 >

この作品をシェア

pagetop