イジワルするのはキミ限定*


「み、水沢くん?」



「……なに?」



なんだろう。



水沢くんの顔が…ほんのり、赤いような。



声がなんか違うような気がする。



「水沢くん、顔赤いよ?」



もしかして熱中症?



だとしたら私よりも大変なんじゃ…。



「大丈夫?熱とかあるんじゃ……」



そっと水沢くんのおでこに手を伸ばそうとしたら、その手は水沢くんにつかまれてしまった。



「キミね、そうやって無防備に男に触ったりして……なにされても文句は言えないよ」



「え?」



「少しは…警戒心持ったら?」



水沢くんと視線が交わる。



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