イジワルするのはキミ限定*


サアヤちゃんは呆れたようにそう言って。



私は首をかしげた。



そういうところがいい、って褒められてるのかな……?



褒められている感じもするが、なんだかけなされている感じもする……。



「ま、ナンパされてないならいいわ」



「あはは、ナンパなんてされないって!」



と、サアヤちゃんの、言葉を笑い飛ばしたそのとき。



……あ。



昨日、水沢くんと遭遇してしまったことを思い出した。



「どーしたの、柚子」



「あ、えっとね…昨日実は……っ!?」



< 14 / 350 >

この作品をシェア

pagetop