イジワルするのはキミ限定*
「なんだよ同級生って。つめてーなぁ、ユズコ」
「だ、だって……」
本当にただの同級生だし……。
「まぁ、これからまた仲良くやろうぜ?」
――チュッ
よろしく、と言った汪爾くんがゆっくりと私に顔を近づけてきたと思ったら。
その瞬間、頬にあたたかいものが触れた。
「キャーーーー!!」
私は彼の行動にただ驚くしかできなくて、キスをされた頬を手で押さえて唖然とする。
そんな私たちを見ていたクラスの女子が、一斉に悲鳴を上げてきた。
「……―-みんな、先生困ってるから静かにした方がいいよ?」