イジワルするのはキミ限定*
自分のノートにかけばいいのに……。
「ん。できた」
「……え、なにが……プッ」
しばらくするとなにかを書き終えた汪爾くんがノートをトントン、とつついた。
なんだろう?と思いながらノートを見る。
そして私は授業中にも関わらず、笑ってしまった。
「似てんだろ?」
そう得意な顔をして言う汪爾くんに、コクコクとうなずく。
ど、どうしよう……っ。
これ、似すぎだよ……!!
笑こらえるの、大変……っ。
汪爾くんの書いた絵を見れば見るほど、笑がこみ上げてくる。
汪爾くんが書いたもの、それは……黒板の前で数式を書いている先生だ。