イジワルするのはキミ限定*


「お、お腹が……っ」



一生分笑いつくした気がする……。



やめてもらえた頃にはぐったりしていて、水沢くんは「こんなものかな」と言いながらいつもの調子。



め、命令に背いたらこんな恐ろしいお仕置きが待っているなんて。



校條さんにはものすごい力で押されるわ、水沢くんにはコショコショされるわ…。



今日は厄日だ。



これからはもう大人しく言うこと聞いておこう。



と、誓ったとき。



「次に命令に背いたら……こんなものじゃ済まさないから。覚悟しておいてね」



そんな弾んだ声が聞こえてきて、私は身震いをした。



そしてもう二度と、水沢くんの命令に逆らわないと決めた。




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